暗号資産(仮想通貨)買いたいけど取引所と販売所の違いは何?
なんとなく混同してしまいがちですが、特徴が大きく違うので取引で損をしないためにもそれぞれの特徴やメリットデメリットを詳しくみていきましょう。
ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を売買する上で販売所や取引所を利用しますが、大きな違いがあるので、その違いをしっかりと理解した上で取引をしていきましょう。
この記事を読見終わるとそれぞれの違いがバッチリわかるようになると思います。
仮想通貨の取引所と販売所の違いとは?
暗号資産(仮想通貨)を売買したい時に通常Coincheck(コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)などの暗号資産交換業者の取引所や販売所でアカウント登録などをしてから売買すると思いますが、販売所は一般的に初心者向けと言われています。なぜ販売所が初心者向けなのでしょうか。取引所との違いを見ていきましょう。
販売所とは?
取引所との一番の大きな違いは取引をする相手が違います。販売所では暗号資産交換業者の販売所とユーザーの取引になります。なので暗号資産交換業者が保有している暗号資産(仮想通貨)を彼らが提示する価格での売買になります。
販売所のメリット
操作自体もシンプルな作りにしてくれているのが多く、初見の人でも直感的に操作出るような構成になっていることが多いです。
そして取引相手が暗号資産交換業者なので大きな金額の取引もすぐに成立します。
なるほど。難しい操作がないなら初心者でも使いやすいから販売所で取引をしたらいいんだね。
ところが、販売所にはスプレッドという実質的な手数料が存在し、取引の額が大きくなればなるほどスプレッドも大きくなるので注意が必要です。
暗号資産交換業者であるCoincheckやbitFlyerなど販売所の取引手数料無料などと謳っていますが実際はスプレッドという、買値と売値の差額分が実質的な手数料として発生しています。
販売所のデメリット
では、手数料に値するスプレッドがどれほどの威力を持っているのか例を挙げて見てみましょう。
例として、この画像はCoincheckで1BTCを購入しようとした画面と1BTCを売却しようとした時の画像です。
この画像時のスプレッドは
(購入価格)¥4,084,634−(売却価格)¥3,845,000=¥239,634 この差額¥239,634が1BTC購入あたりのスプレッドと言われる実質的な手数料になります。
うわー・・・結構な額になっちゃうんですね・・
先ほどの例の場合は、¥239,634のビットコインの値上がりを待たないと資産のプラスにはなりません。
販売所で提示されている価格は売却価格よりも購入価格の方が高く設定されています。そのため、暗号資産(仮想通貨)を購入してすぐに売ろうとするとスプレッドの分だけ損をすることになります。
ガチホと言われる長期保有する方や少額投資をする場合はそこまで気にならないかもですが、短期で売り買いをたくさんしたり、高額な取引だと利益は出しにくくなると言えます。
なるほど。では、販売所よりも取引所の方がいいね。
ところが!まだ決めるのは早いです。実はまだ販売所と取引所には大きな違いがあるんです。次は取引所についてみていきましょう。
取引所とは?
取引所での取引は暗号資産交換業者に登録しているユーザー同士の取引になります。CoincheckやbitFlyerなどの暗号資産交換業者が提供する板と呼ばれる取引場所を介して暗号資産(仮想通貨)の売買が行われます。
国内の主要大手取引所の取り扱い通貨をまとめましたが、下記の3社全てにおいて販売所よりも取引所の方が取扱通貨の種類が少ないのがわかるかと思います。
このように、欲しい通貨の取り扱いがあるかどうかも販売所と取引所を選ぶポイントになります。
Coincheck 取扱通貨一覧 販売所と取引所
販売所 | 取引所 |
---|---|
・BTC(ビットコイン) ・ETH(イーサリアム) ・XRP(リップル) ・BCH(ビットコインキャッシュ) ・ETC(イーサリアムクラッシック) ・LSK(リスク) ・XEM(ネム) ・LTC(ライトコイン) ・MONA(モナコイン) ・XLM(ステラルーメン) ・QTUM(クアンタム) ・BAT(ベーシックアテンションコイン) ・IOST(アイオーエスティー) ・ENJ(エンジンコイン) ・OMG(オーエムジー) ・SAND(サンド) | ・BTC(ビットコイン) ・ETC(イーサリアムクラッシック) ・MONA(モナコイン) ・PLT(パレットトークン) |
bitFlyer 取扱通貨一覧 販売所と取引所
販売所 | 取引所 |
---|---|
・BTC(ビットコイン) ・ETH(イーサリアム) ・XRP(リップル) ・BCH(ビットコインキャッシュ) ・ETC(イーサリアムクラッシック) ・LSK(リスク) ・XEM(ネム) ・LTC(ライトコイン) ・MONA(モナコイン) ・XLM(ステラルーメン) ・BAT(ベーシックアテンションコイン) ・LINK(チェーンリンク) ・XYM(シンボル) ・DOT(ポルカドット) ・XTZ(テゾス) ・MATIC(ポリゴン) ・MKR(メイカー) ・ZPG(ジパングコイン) ・FLR(フレア) | ・BTC(ビットコイン) ・ETH(イーサリアム) 〜〜〜bitFlyer Lightning (プロ向け取引所)〜〜〜 ↓↓↓↓↓ ・ETH(イーサリアム) ・XRP(リップル) ・XLM(ステラルーメン) ・MONA(モナコイン) ・BCH(ビットコインキャッシュ) |
BITPOINT 取扱通貨一覧 販売所と取引所
販売所 | BITPOINT PRO |
---|---|
・BTC(ビットコイン) ・ETH(イーサリアム) ・XRP(リップル) ・BCH(ビットコインキャッシュ) ・LTC(ライトコイン) ・BAT(ベーシックアテンションコイン) ・IOST(アイオーエスティー) ・TRX(トロン) ・ADA(エイダ) ・JMY(ジャスミー) ・DOT(ポルカドット) ・LNK(チェーンリンク) ・DEP(ディープコイン) | ・BTC(ビットコイン) ・ETH(イーサリアム) ・BCH(ビットコインキャッシュ) ・LTC(ライトコイン) ・XRP(リップル) ・BAT(ベーシックアテンションコイン) ・TRX(トロン) ・ADA(エイダ) ・IOST(アイオーエスティー) |
取引所のメリット
取引所では販売所のよりも取引の手数料が安く設定されていることが多いです。そして一番の大きな違いは注文の方法が指値と成行という注文方法があります。
成行注文とは価格を指定せず売買の成立を最優先した注文の執行条件です。 成行の買い注文を出すと、そのときに出ている最も低い価格の売り注文に対応して注文が成立します。 同様に成行の売り注文の場合は、最も価格が高い買い注文に対応して注文が成立します。
指値注文とは指定した価格での売買の成立を最優先した注文の執行条件です。 指値の買い注文を出すと指値以下の価格にならなければ注文が成立しません。 同様に指値の売り注文の場合は、指値以上の価格にならなければ注文が成立しません。
引用元:bitFlyer https://bitflyer.com/ja-jp/faq/7-25
成行注文や指値注文ができるので販売所に比べ、取引所の方が自分の希望の価格で売買できやすいです。
なるほど!手数料も少ないし、欲しい暗号資産(仮想通貨)の取り扱いがある取引所で売買したらいいんだね。
そうなんですが、残念ながら取引所では取引が成立しないこともあるのです。取引所のデメリットも見ていきましょう。
取引所のデメリット
取引所はユーザー同士の取引になるので、価格と数量の条件が売りたい人と一致しないと取引が成立しません。逆も同じで、自分の保有している暗号資産(仮想通貨)を売りたい時に買いたいと思っている人と条件が一致しないといつまで経っても売ることはできません。
まとめ
まとめ
- 取り扱い暗号資産(仮想通貨)の種類数が違う。
- スプレッドと呼ばれる実質的な手数料の有無。
- 取引所では取引量によっては取引が成立しないことがある。
- 取引所では多様な注文方法がある。
欲しいアルトコインが取引所で取り扱いがない場合は販売所で購入するしかありませんが、投資目的で暗号資産(仮想通貨)を購入する場合はなるべく安く買って、なるべく高く売りたいので手数料の安い取引所で購入した方がいいです。
初心者の方には取引所での購入は少し敷居が高いかもしれませんが、少ない額からチャレンジしてみてくださいね。